精神科病院に近い不動産は売却可能?注意点と売却方法を解説

2024-07-30

精神科病院に近い不動産は売却可能?注意点と売却方法を解説

この記事のハイライト
●精神科病院に近い物件は売買が制限されるわけではないため売却することはできる
●精神科病院に近い物件を売却する際の注意点は重要事項説明で告知することと売却価格が下がる可能性があること
●精神科病院が近い不動産は売却価格を下げたり居住用以外の方法で売却すると良い

売却する不動産の近くに精神科病院がある場合、買い手が付くのか不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
一般的にはこのような物件は注意すべき点が多く、また売却する際にも工夫が必要です。
そこで、精神科病院に近い不動産は売却できるのか、売却方法と注意点を解説します。
墨田区で精神科病院に近い不動産の売却をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

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精神科病院に近い不動産は売却できる?

精神科病院に近い不動産は売却できる?

精神科病院に近いと、何か危害を加えられるのではないかと心配する方もいるでしょう。
そのため、精神科病院に近い物件は、売却しづらいともいわれています。
ここでは、精神科病院に近い不動産は売却できるのかを解説します。

精神科病院に近くても売却は可能

結論からいえば、精神科病院に近い不動産でも、一般的な物件と同様に売却することは可能です。
それは、精神科病院が近いということだけで、不動産売買や土地活用が制限されるわけではないからです。
また、必ずしも危害を加えられたりトラブルに巻き込まれるとも限りません。
一方で、テレビやインターネット上で精神疾患を抱えた方が、トラブルを起こしたことを見たり聞いたりすると、不安に感じる方も少なからず存在するでしょう。
しかし、「精神科病院が近くにあるとトラブルに巻き込まれる」といった認識は大きな誤りといえます。
つまり、精神科病院に近い物件でも売却することは可能です。
ただし、大きな事件などが発生した場合は、価格に影響する可能性はあるでしょう。

精神科病院が近いと敬遠する買主も存在する

精神科病院が近い物件は、売却自体することは可能なものの、心理的に気になり購入を敬遠する買主がいるのは事実です。
このように心理的に不安に感じる物件は「心理的瑕疵物件」と呼ばれます。
心理的瑕疵物件とは、構造上問題はないものの、住むにあたって心理的に抵抗がある物件のことです。
不動産売却において、心理的物件として敬遠される要因は精神科病院だけではありません。
たとえば、大規模商業施設や、駅、小中学校、神社・寺院なども心理的瑕疵に該当することがあります。
大規模商業施設は、買い物するには利便性が高い一方で、車の往来が激しいため渋滞などが懸念されます。
また、保育園や小・中学校は、子育て世帯には歓迎されやすいですが、子どもの声が騒音に感じる方もいるでしょう。
このように、精神科病院にかかわらず、さまざまな施設などが心理的瑕疵物件になる可能性があるのです。
多様な考えをもつ現代社会においては、嫌悪施設が周辺にないほうが珍しいのかもしれません。

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精神科病院に近い不動産を売却するときの注意点

精神科病院に近い不動産を売却するときの注意点

精神科病院が近くにある不動産を売却する際は、通常の不動産売却よりも注意しなければならない点がいくつかあります。
売却後のトラブルを回避するためにも、注意点は押さえておきましょう。
ここからは、精神科病院に近い不動産を売却するときの注意点を解説します。

注意点①重要事項説明にて告知が必要である

不動産売買では、購入の決定に影響を与える事項は、事前に売主から買主に説明することが義務付けられています。
これは「重要事項説明」といい、告知を怠った場合は、契約解除や損害賠償を請求される可能性があります。
精神科病院も前述したように、心理的瑕疵物件に該当する可能性があるため、必ず告知が必要です。
事前説明を怠ったことにより買主と訴訟問題に発展してしまうと、売主側にも大きな負担がかかります。
このようなトラブルを回避するためにも、売主が気にならないような要因でも、物件状態や周辺環境については説明しておくべきでしょう。

注意点②売却価格が下げる可能性がある

心理的瑕疵物件が近くにある場合は、売却価格が下がる可能性があります。
精神科病院が心理的瑕疵と思うかどうかは人それぞれではあるものの、少なからず売却価格には影響すると思っておいたほうが良いでしょう。
マイホームの購入は一生に一度あるかないかです。
そのため、買主はできるだけ良い物件を購入したいと考え、リスクは回避したいと考えます。
どの程度下げる必要があるかは、心理的瑕疵の内容によって異なりますが、買主がまったく気にしないケースは少ないため、売却価格に影響が出ることは理解しておきましょう。
ただし、物件の条件によっては、それほど値下げせずにスムーズに売却できることもあります。
一般的には、周辺に心理的瑕疵の有無よりも、物件の間取りや面積などの条件を重視する方も多いためです。

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精神科病院に近い不動産を売却する方法

精神科病院に近い不動産を売却する方法

最後に、精神科病院に近い不動産を売却する方法を解説します。
売却しづらい場合でも、工夫次第ではスムーズに売却することが可能です。

売却方法①相場よりも低い価格で売り出す

1つ目の売却方法は、周辺の相場よりも低い価格で売り出すことです。
前述したように、精神科病院は心理的瑕疵物件に該当する可能性があり、なかなか買主が見つからないことがあります。
つまり、周辺の相場と同じ価格で売り出しても、売却できないことが多いでしょう。
一方で、売却価格を下げて売り出せば、価格が安いなら購入しても良いと思う方が現れるかもしれません。
そのため、スムーズに売却するためにも、周辺相場より価格を下げてから売却することをおすすめします。
ただし、価格を下げる場合は、周辺相場を確認したうえで売り出し価格を決めるようにしましょう。

売却方法②事業用や商業用として売り出す

2つ目の売却方法は、居住用ではなく事業用や商業用、投資用として売り出す方法です。
精神科病院が近くにあり売却が困難な場合は、居住用以外の方法で売却するのも1つの手でしょう。
事業用や商業用であれば、居住用に比べて嫌悪施設が近くにあっても気にならない場合が多いからです。
滞在時間も限定されるため、トラブルに巻き込まれるかもしれないと不安に感じることも少ないでしょう。

売却方法③資産価値を高めてから売却する

3つ目の方法は、物件の資産価値を高めてから売りに出す方法です。
たとえば、リフォームやリノベーションを施せば、見た目や印象が良くなり購入したいと考える方が現れるかもしれません。
精神科病院が近くにあっても、資産価値が高いと判断されればスムーズな売却も期待できるでしょう。
ただし、リフォームやリノベーション工事には多額の費用がかかる点に注意が必要です。
また、工事にかかった費用は、売却価格に上乗せすることはできず、費用を回収できない可能性が高いでしょう。
費用を上乗せすると、かえって割高になってしまい買い手が付きにくくなってしまいます。
そのため、リフォームやリノベーションをお考えの方は、必要最低限を実施するなど不動産会社と相談しながら進めていくことをおすすめします。

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まとめ

一般的に、精神科病院に近い不動産を売り出しても、買い手が付きづらく売却が難しい可能性があります。
そのため、売却価格を下げたり、資産価値を高めたり、居住用以外の方法で売却するなど、通常の物件よりも工夫が必要といえるでしょう。
また、心理的瑕疵物件に該当する可能性があるため、トラブル回避のためにも買主にはしっかりと伝えておくことをおすすめします。
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